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手話を学ぶあなた、聴こえるあなたへ

映画『四つの終止符』上映会と講演会

この映画は、映画および聴覚障害に対する正しい理解を深めていただくために、 映画上映の前後に、監督 大原秋年氏のご講演があります。
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Q&A Q1, 映画誕生のきっかけは?  Q2, 『講演』とセット上映の理由は
Q3, 原作者の感想は?  Q4, 映画の反響は?  Q5, 上映時間は?  







A.1 映画誕生のきっかけ…
コミュニケーション・トライ
−制作・脚本・監督 大原秋年−
  私はこの映画で、私なりにろうあ運動の原点、つまり、出発点を描きたいと思った。 その直接的な原因となったのは、昭和40年に発生した、 ろう者が関連した障害致死事件 の裁判記録を読んだからである。
 この事実が訴えかけてくるものは、 「ろうあ者は、聴こえる人間に近づくよう努力をしているのに、 聴こえる人間は、ろうあ者に近づこうとしない」という、するどい問いかけであり、 健聴者に深い反省を促すものであった。

この事件は、蛇の目寿司事件といわれています。

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A.2 映画の上映と大原監督の講演がセットなのは…
−ある手話サークル・女性の感想− 最初、映画を観た時、不快で、暗く、重い気持ちになった。
二度めの上映会で、監督の話を聞き、感動の涙があふれた……。
同じ映画のはずなのに…不思議な思いだった。
  1990年制作当初、上映会は、フィルムだけを送付する形で行っていました。 しかし、聴覚障害者問題を、たった一本の映画制作で描ききれるはずはなかったのです。 いつのまにか、映画制作の真の意図が伝わらないまま、 いわゆる暗くて重い…マイナスイメージだけが、観た人々の心の中に残っていったようです。 そのことに気づき始めたのは、制作3年ほど後でした。
 このままではいけない!やはり、制作責任者である監督自らが、フィルムを携えて、 永年に及ぶ聴覚障害者への思いを語ることによって、映画は生き返るのではないか… その熱い思いを抱いて、上映運動を展開しています。
 現在は、くちコミによる上映会が、年間30回以上に及ぶようになっています。


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A.3 原作者=西村京太郎氏の映画への感想は…
 二回見ました。一回目はちょっと重いかなという気がしましたが、二回見てそれは気にならなくなりました。全員の熱気が伝わってくるようで、楽しく拝見しました。
 色々と工夫されているところにも感心しました。
 主人公の祖父を創って、それに探偵役をさせたり、「月の砂漠」の唄を効果的に使ったりしているところですが、一番感心したのは、主人公が捕まって、刑事に訊問されるところです。耳が聞こえないことをどういう風に表現するのかと思ったのですが、音を消し、スーパーを入れることで、主人公のハンディを表すというのは、いかにも、映像的な処理だと感心しました。あれで、見る人に耳の聞こえないハンディが、理解できると思いました。
 ラストの作り方も映像的で、文字でしか表現できない作家としては羨ましく、また、上手いなと、思いました。
原作者 西村京太郎
映画『四つの終止符』を観て


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A.4 映画『四つの終止符』上映+講演後の反響は…
いくつかの学校における上映会+講演より=感想文=
耳が聞こえない子がいる… 手話ってなんだろう…
 今までの私は、手話というものは、耳の聞こえない人は誰でも分かるものだと思っていました。
 しかし、大原さんの話を聞いてとても納得しました。生まれつき耳が聞こえない子供は、自分の名前すら分からないということや、さむいとかあついとかいう言葉を知らないということなど…。
私達は、障害者も住みやすいような世の中ではなく、住みにくい世の中をつくってしまっています。それを改善することが今後の課題のような気がします。(中3女子)

 僕は五体満足なので身体のことで不自由を感じたことはなかった。だから障害者の気持ちが本当に分からなかった。
 けれど、この映画を見て気持ちが変わった。テレビでなんとなく見ている障害番組よりもっと深く心に感じるものがあった。
 すばらしく感動し、何度か泣いてしまった。機会があればもう一度見てみたいと思う。(高2男子)
 こんな映画大っきらいだ。と、入場して、座った時、友だちにもらした。『ひでえ、つめてぇやつ』と友だちに言われた。 ”ろうあ者映画のどこがいいんだ”と思ったけれど言わなかった。
 映画が始まった。しばらく無音の映像を見ていた。僕はまずこれで驚いた。晋一は、何も聞こえない。
 この映画が終わり、また友だちに、「こんな映画、大っきらいだ」と言った。ても、大っきらいだと言ったのは、ろうあ者を人間として見ていなかった人であり、心の奥底に差別をつけている人だ。(高1男子)


 私は、耳が聞こえない人は手話で会話をするのが当たり前だと思っていました。でも実際は、ろう学校の小学生で手話を教わってない子がほとんどだと聞き、とても驚きました。
 私達には、あたりまえのように聞こえてくる音や言葉…、もし私が聞こえなくなってしまったら…なんて、考えられません。普段そこら辺を歩いていても、常に障害者の人がいるんだ、という事を心において日常生活をおくっていかなければいけないんだと思いました。(中3女子)

全国各地の反響を描いた本 =全日本ろうあ連盟推薦図書=
無音の音が聞こえる
-映画『四つの終止符』の波紋-
木部克己 著 あさを社刊 1700円 があります


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A.5 映画の上映時間等は…
講 演
(20〜30分)
映画『四つの終止符』
(1時間49分)
講 演
(10〜15分)
所要時間 2時間19分〜2時間34分
映写機材一式持ち込み可
(ただし、暗幕設備は必要です)
■映写機材設定準備に1時間〜1時間30分
■上映後の後片付けに30〜40分     がプラスして必要です
□□ 学校上映用に短縮版=映画90分+講演30分( 2時間 )セットもあります□□


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